血液中の脂質、例えばコレステロール、トリグリセリド(中性脂肪)などが必要以上に多くなった状態を言います。
脂質異常症と適正値の境界の人、つまり潜在患者も入れると、2,200万人もいるという調査結果がでています。
脂質異常症には、
①LDLコレステロールが多いタイプ
(高LDLコレステロール血症)
②HDLコレステロールが低いタイプ
(低HDLコレステロール血症)
③トリグリセライド(中性脂肪)が多いタイプ
(高トリグリセライド血症)
の3タイプがあります。
 血液中のLDL(悪玉)コレステロールが多過ぎると、動脈の壁にくっついて動脈が厚く硬くなります。
 中性脂肪は、それ自体は動脈硬化の原因にはなりませんが、中性脂肪が多いと、HDL(善玉)コレステロールが減ってLDLコレステロールが増えやすくなります。間接的に動脈硬化の原因となります。
 また、中性脂肪の多い人は、「メタボリックシンドローム」と呼ばれる危険因子をいくつも持っていることが多いと言われています。

<主な原因>
①生活習慣
過食、動物性脂肪・糖分の取り過ぎ、お酒の飲み過ぎ、運動不足(体内に消費されないコレステロールやトリグリセライドが蓄積)、高血圧、肥満、喫煙
②加齢(男性≧45歳、女性≧55歳)
③糖尿病、甲状腺機能低下など他の病気による続発性(二次性)高脂血症
④遺伝性

<主な症状>
血液中の脂肪が異常に増えても、ふつうは、痛くもかゆくもなく自覚症状がありません。
だから、自分では全然気づかないし、「脂質異常症です」といわれても、それが何を意味するのかピンとこない人が多く、症状が出るときは脳梗塞や心筋梗塞になったときです。

次回は、「脂質異常症の診断・食事療法」について解説します。

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