糖尿病には、食事療法と並んで重要とされているのが、この運動療法です。

糖尿病に対する運動療法の最も大きな効果は、
(1)血糖を下げる効果:体を動かすことによって、エネルギー源として、血中のぶどう糖(血糖)を使うため、それによって血糖値を下がり、その効果は翌日まで持続します。これは筋肉がブドウ糖を吸収するからという理由によるものです。
(2)体重を減らす効果:運動時のエネルギー源として、脂肪も使うので、運動を定期的に続けると、体重を減らすことができ、また、血液中の悪玉コレステロールを減らし、動脈硬化を予防する善玉コレステロールが増えてきます。
になります。

では、どのような運動が効果的なのでしょうか?

運動によりインスリンの働きが良くなる部位は、運動した部分の筋肉に限られます。したがって、できるだけ多くの部位を動かすような全身運動がお勧めです。 運動の種類は、早足、ジョギング、水泳、サイクリングなどのブドウ糖を燃料としてエネルギーに変え、同時に脂肪まで燃やそうとしたら、十分に酸素が必要な 有酸素運動が良いとされています。
 
では、どの程度やるのが効果的なのでしょうか?

速歩やジョギングなど中程度の強さの運動を、1日に15~60分程度、食後1~2時間以内に、週3~5回するというのが、ベストな方法です。
 食後1~2時間が最適というのは、血糖がもっとも高くなる時間帯だからです。ただし、この時間でなくても、早朝や深夜、また食直後などを避ければ、いつやっても問題はありません。
しかし、インスリン注射をしている人や、血糖降下剤を飲んでいる人の場合の食前の運動は、低血糖の危険があり、注意が必要です。
 また、運動の効果は翌日まで持続するので、毎日続ける必要はなく、体調や天候の悪い時は休んだり1日おきにしても、インスリンの効き目を高める効果は持続します。無理して毎日続けるより、長く続けることのほうが重要です。

(参考)
武田薬品工業ホームページhttp://www.takeda.co.jp/pharm/jap/seikatu/q_and_a/tou_qa/index.html

次回は、「高脂血症」について解説します。

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